よもやよもやの思い出話の駄文です。
ネットに彷徨う誰かの目にとまって1ミクロンでも共感を得れれば十分かな。
私が中学生まで過ごした日本海側の田舎町では、1980年代中盤まで夕方4時くらいに仮面ライダーやウルトラマンの再放送をやっていました。
今考えれば当時としても古い映像だったのかもしれません。
幼児だった私は毎日放送されるヒーローものに夢中になっていました。無論、幼稚園の友達も同様で、流行っていたのは仮面ライダーごっこ。たしかキャプテン翼が始まるまではヒーローごっこをやってた気がします。
チャンネル数は4つ、NHKと教育TV、TBS系、日テレ系だったと思います。本当に田舎は時代が止まるくらいの情報格差がありました。
(引用:m-78.jp)
幼児ながらも悪者といい者は分かりやすい対比のため、勧善懲悪は心地よかった気がします。おじいちゃんおばあちゃんっ子だったので水戸黄門や遠山の金さんなんかも同じように見てましたし。
そんな田舎の幼児の瞳に、ウルトラマンが負けたことは衝撃を与えました。
たしか涙をこらえて母親に直行報告したことを覚えています(笑)。母親は大丈夫明日勝つよって言ってくれたような気がしますが、当時は世界が終わったように思ってました。
今思い出すとウルトラマンではなく、ウルトラマンセブンだったかもしれません。あの有名なゼットンではなかった気がするので。
(不良漫画のクローズを読んだときに登場人物でゼットンというあだ名のキャラが出てきて、ああウルトラマンを倒したのはゼットンだったのか...と初めて知りましたが、あの怪獣のビジュアルではなかったです。)
(欲しい人はどうぞ!これがゼットンです。)
ウルトラマンが負けた日、私は興奮して帰宅した姉にも父親にもおばあちゃんにも家族全員に実況報告し、寝付けなかったことを覚えています。
それと同時に、ウルトラマンは負けない!という常識が裏切られ、世界が怪獣に滅ぼされたらどうなるんだろう...?と逆にちょっと見てみたいかもっと漠然とした背徳感を初めて経験しました。
あってはならないこと、逃げ惑う人々、破壊される街、切り札を失った世界の絶望。
不思議と怒りはなかったです。むしろ恐怖を感じてました。戦って勝てる相手ではないことは幼心に分かりましたから(笑)。
私の背徳感は今でもここから始まったことは間違いないと思います。たぶん、アドレナリンがどばぁ~っと出たんでしょうね。(快感?!いやそこまでは行かないですが。)
翌日ウルトラマンを倒した怪獣はあっさり倒されて、世界は救われました。どうやって倒されたかの記憶はありません。ウルトラマンの兄弟だかが助けに来たかもしれません。
その後からです。
ウルトラマンも仮面ライダーも水戸黄門も大岡越前も金さんも、悪が勝たないかなぁー?っと期待するようになりました。そして時々ですが、時代劇では往生際の悪い連中の悪事がばれても開き直るパターンを目にして、私は嬉しくなりました。頭おかしい子かもしれませんね。
いま私には8歳と4歳の子供がいるのですが、4歳児(♂)は仮面ライダー、戦隊ヒーローを違和感なく見てます。当時とはプロットが変わり、普通に苦戦し、力の差や無さを痛感しながらヒーローたちが成長していきますのでちょっと私の見ていたヒーローとは違うかもしれません。なぜなら私のウルトラマンは絶対的強さがありましたから。(今でいうチート系ですね)
常識を裏切る展開は今でも大好きです。ただし一度限りの衝撃と意外性なので知ってしまってからは意味ないですけどね。
これからの作品でウルトラマンが負けた日を越えるアドレナリンどばぁ~って出る展開を期待してます。
駄文も駄文、お恥ずかしい限りです(笑)。
しかも記憶の中の話なので間違って覚えてることもありますのでご容赦ください。情報価値0です。