「Re:ゼロから始める異世界生活」の2期2クール目が毎回神回だと話題です。
たしかにめっちゃ面白いですよね。
でも2期の分割1クール目は物語が停滞してけっこうしんどかったです。
こんなに2クール目が面白いというのに。
最近よくある分割2クールについて考えてみました。
最近の分割2クールアニメ
いろいろあるんでしょうが、
私の記憶に残っている最近の分割2クールのアニメは、
ソードアートオンライン アリシゼーションWar of underworld
転生したらスライムだった件
憂国のモリアーティ
Re:ゼロから始める異世界生活
以上の4作品です。
「憂国のモリアーティ」以外は継続作品ですね。
特に記憶に新しいのはSAOでしょうか。
最初は制作会社の都合なのかな~と思っていました。
最近アニメが増えて、混みあっていますよね。
人気の制作会社では1クールで掛け持ちしたせいで作画の質が落ちたという話もチラホラ聞いています。
ただし、最近指標としてアニメ「鬼滅の刃」は26話までの半年間ぶち抜きの放送によって評価された傾向からも、それはないのかなと考えています。
もしも途中で人気の具合を確かめるような作業や確認が必要であれば、
従来の12話1クールで放送されればいいことですから。
では一体なぜでしょう。
特に観続けるのがしんどかったリゼロ2期1クール
リゼロの面白さは死に戻りによる試行錯誤。
昔ゲームブックというルート選択の本が流行ってたんですが(1980年代後半くらいかな)、リゼロってまさにそれに近いですよね。
突破するまでのトライ&エラーの繰り返しで導く物語。
伏線の回収だったり、長々としたスバルの説明が肝だったりしますけど、その分停滞する回は重い。動かない。ちょっとクドイ…。
特に伏線として放送された分割1クールがそれに当たりました。
いくら人気作の2期とはいえ、これはしんどかったです。
リゼロ1期は、始まりから白鯨戦を越えて魔女教ペテルギウスとの戦いまでが2クールぶち抜きで放送されました。
今回はなぜ分割2クール方式にしたのでしょうか。
2期分割1クールの放送は、
リゼロ1期で物語の世界観や作品が気に入った人でないと
途中で脱落するんじゃないでしょうかね。
それほどまでに聖域に留まり続けました。
丁寧と言えば丁寧、スピード感やエンタメ的には盛り上がりに欠けましたね。
結果として2クール目を観た視聴者は、
エミリアがエキドナの試練を突破するために必要な時間だったことと
スバルがロズワール邸での立ち回りを検証するにための伏線だったことは
通しで観て初めて面白い内容と分かります。
しかも48話はすごいボリュームで展開します。
エルザとガーフィールの戦い、ラムとパックとロズワール、スバルたちと魔獣ギルティラウの戦い、フレデリカとメイリィが同時に描かれるという内容です。
まるで詰まっていたケチャップが一気に出た感じですね。
伏線が回収される快感は、通しで観た人しか味わえないでしょう。
2期2クール目は神回連発と言われていますね。
サブスクのアーカイブによる集客
分割2クールの法則を考えると、
作品自体の自信の表れと期間をあけることでの視聴者の続きを観たいという欲求や
飢餓感をあえて煽っているとしか思えません。
そしてPrime videoや他のアニメ視聴サービスによって、
アーカイブされることも重要なファクターと考えました。
2020年の段階で円盤売上の法則は崩壊したと思います。
円盤を売ろうと思えば、決してサブスクでのアーカイブには応じないですから。
一応販売はしていますが、円盤が収益源の時代は終わったんでしょうね。
作り手に自信があるからこそですが、
空いた期間のアーカイブで遅れてきた視聴者も取り込んで
2期2クール目に突入することが理想的ですね。
最近は色々なサービスがありますので羨ましいですね。
以下、代表的なサブスクになります。
おすすめはやはりAmazonのPrime videoでしょうか。
月額500円のプライム会員なら無料で見放題ですからね。
スマホ、パッドからならU-NEXTですね。
他にAmazonで観れないコンテンツ用にはdアニメとFODでしょうかね。
ABEMA系は独占先行放送とかよくやってますね。
無料体験後にどのサブスクが一番いいかを決めるとお得ですね。
でもPrime videoだけでも十分かもしれませんよ。
続きが始まるとなると、
観ていなかった視聴者ももう一回取り込めるチャンスですね。
サブスクは作り手と視聴者の両方に利益をもたらすサービスと言えますから。
もちろん原作コンテンツを売る戦略
途中で終われば当然先が気になります。
特に気になる視聴者は原作のラノベやコミックスを買ってでも読みたくなるのが心情というもの。
私も「五等分の花嫁」のアニメ1期が面白かったので、発売されているコミックス全巻と毎週の週刊少年マガジンの最新号を立ち読みしてチェックしていました。
コンテンツを持つ作者や出版社にとっては、原作が売れることが一番収益になるわけですから、この分割2クールの手法はぴったりですよね。
以下の記事によるとアニメ効果は絶大だと分かります。
(鬼滅の刃が含まれているので厳密な比較は出来ないですが。)
というわけなのです。
アニメ化は原作コンテンツを売るためのプロモーションと言えますね。
まとめますと、
1期や原作での評価が高い作品においては、
多少アニメの数話が停滞したとしても影響はないという判断なのでしょう。
それよりも、サブスクでのアーカイブによる遅れてきた視聴者を最終列車にしっかりと積み込むことのほうが重要であり、
作者や出版社としては、原作コンテンツの販売につながる欲求を煽る方が一番儲かるという戦略によって、
現在もこれからも分割2クールが主流になると思います。
大事なコンテンツですからね。
単純にアニメ化しても深夜帯で取れる広告収入なんてたかが知れています。
しかも最近はそのCMでも、ラノベや漫画のCMメインです。
原作者と出版社にとってこの手法は一番効率がよい宣伝になるわけですね。
みなさん、腑に落ちたでしょうか。
ということは、放送中の「転スラ」もめちゃくちゃ気になる展開で
中断する可能性がありますね笑。
しょうがないけど、覚悟しておきましょうか。