2021年7月にアニメ「探偵はもう、死んでいる。」の放送が決定しました。
この作品は第15回MF文庫Jライトノベル新人賞(最優秀賞)を受賞し、2019年11月から刊行されている話題作です。
しかも、異例のスピードでのアニメ化のようですよ。
そこで、どんな作品なのか、読みやすいコミカライズ版1巻を元にアニメ放送開始までに予習してみましたので、興味のある方は是非ご覧ください。
「探偵はもう、死んでいる。」は2021年2月時点でシリーズ累計発行部数30万部の人気作品です。
略称は「たんもし」。
さて、ティザーPVを見てもよく分かりませんので物語の冒頭部分を中心に説明します。
(本記事はコミカライズ版から出典しております。)
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探偵との出会い
物語は四年前のある日、上空一万メートルの旅客機の中から始まります。
主人公は当時14歳の”君塚君彦”。
幼少期から様々なやっこいごとに巻き込まれる特異な体質の持ち主で、早速ハイジャックに巻き込まれています。
あろうことか、機内ではCAが乗り合わせた探偵を探しています。
「お客様の中に探偵の方はいらっしゃいませんか?」
偶然隣りに座っていた銀髪碧眼の少女が挙手で応じます。
それが”シエスタ”との出会いでした。
驚く君彦に彼女は助手になるように話しかけてきます。
彼女は世界の敵と戦う本物の探偵でした。
それからシエスタの助手になった君彦は彼女と2人で旅に出ました。
死に別れた
(そんなわけで探偵シエスタはすでに亡くなっているようです。)
探偵は、不在
一年前、シエスタは死んだ。
君彦は助手を辞め、普通の高校生として生きていくはずでした。
そこに唐突に現れたのが”夏凪渚”。
人違いだと惚ける君彦の喉に、急に手を突っ込んで喉ちxこに触って泣かせてしまうSっ気を出したかと思えば、急に抱きしめてきたりするツンデレな彼女。
何か秘密があるようです。
そんな彼女は君彦に探偵として人探しの依頼をしてきます。
「探偵にはなれない、だけど助手でいいなら引き受ける」という君彦に 彼女は不可思議な要求をしてきます。
「わたしの探している人を探してほしいの」
「主観がこの世で最もアテにならない」と言い切る彼女にとっては
実にふさわしい悩みのようでした。
この心臓、誰のモノ?
君彦は渚が探している人物をXと仮定して、心当たりを探ります。
そこで1年前に渚が受けた心臓移植を知ることになります。
そして、君彦は渚自身がXと心臓移植に相関関係があることを認めていることを指摘し、 そのことが起こした記憶転移なのではないかと話します。
その上で、渚は君彦にXを探すことを手伝って欲しいと伝えます。
その翌日、渋々人捜しを承諾した君彦は何故か警察署に向かいます。
お前の頭を吹っ飛ばす
警察署では、顔見知りの警部補”加瀬風靡”と面会します。
6年前から度々現場で君彦と遭遇することから、今でも怪しまれている相手であり、シエスタのことも知っているようでした。
事情をすべて話した2人に、警察はドナー探しが出来ないと突っぱねます。
しかしそれでも何とかしてくれると引き下がらない君彦に、拳銃で脅す風靡。
暗黙の指示で2人に刑務所についてくるように促します。
念を押した君彦に対して、心臓の音にまつわる何かを示唆した風靡。
20分の時間をもらった2人は刑務所の奥地へ誘われます。
そこに収監されていたのが”コウモリ”でした。
心臓、コウモリ
「よお、随分と懐かしいなぁ 名探偵」
男は君彦のことを知っているようでした。
金髪に映えるエメラルドの瞳の持ち主こそ、かつて探偵と君彦で相対したコウモリでした。
「コウモリ 今日は話があってきた」
コウモリに事情を話す君彦。
「要するにその心臓の持ち主に心当たりがないか それをオレに聞きたいわけだ」
訝しがる渚に対して、コウモリは能力の一端を話します。
「あんたの心臓の音を聞き分けるくらい オレには造作もないってわけだ」
そう言い放つコウモリは不敵な笑みを浮かべます。
「夏凪に隠してたわけでもないんだが 俺はこの男のことをよく知っているんだ…」
君彦はコウモリとの出会いを回想します。
これが俺 君塚君彦と彼女 シエスタとの出会いだった
飛行機には、探偵
(物語は冒頭のシーンに戻ります)
2人はCAに連れられてハイジャック犯の元に向かいます。
そこにいた人物こそ、あのコウモリでした。
嘲るコウモリは探偵を連れてこさせた目的を話します。
「見事正解したら 機長の首をへし折るのをやめてやる」
乗員乗客600人の命をかけたデスゲームとなめ回すような視線を這わせるコウモリ。
クリア条件はハイジャックを試みた理由を当てること。
たとえシエスタたちが失敗したとしてもコウモリも同じ運命を辿ることになる。
シエスタとコウモリの応酬が続きます。
「こうでもしなきゃ生きてる実感が味わえない… とかな」
「そう 随分と暇人なのね」
「ああ 暇さ 暇が高じて うっかり遠い異国でハイジャックをしてしまうくらいだ」
「はい じゃあそれが答え」
以上がコミカライズ版1巻の流れでした。
(気になるところで終わりましたねw)
シエスタとの出会いを中心に冒頭のシーンに戻るストーリーですが、アニメではこの一連のシーンをどう持ってくるんでしょうか?
私個人としては、このコミカライズ版1巻でアニメ1話を作ってもいいんじゃないかと思っています。
でも、そのためにはぶち抜き1時間放送必至ですね。難しいかな…。
アニメ版のスピード感を含め、どのように演出されるかを期待してみましょう。
過去と現在を繋ぐ探偵と主人公のプロローグ。
待ちきれない方は是非原作のライトノベルで確認してみてはいかがでしょうか?
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