2021年7月アニメがほぼ終了しましたね。
性懲りもなくこの7月新作アニメを自分なりのランキングにしました。
「転生したらスライムだった件」や「東京リベンジャーズ」、「不滅のあなたへ」みたいな継続作品や続編も多く放送された期でもありましたが、みなさんは新作アニメの中に面白い作品はありましたか?
さて、夏アニメに相応しい名作の出会いがあったのでしょうか?
よかったら是非参考にしてみてください。
※新作アニメのみのランキングです。
以下は中間ランキングでした。
では、早速ですが最終ランキングです。
- 1.カノジョも彼女
- 2.死神坊ちゃんと黒メイド
- 3.かげきしょうじょ!!
- 4.現実主義勇者の王国再建記
- 5.ぼくたちのリメイク
- 6.白い砂のアクアトープ
- 7.ジャヒー様はくじけない!
- 8.探偵はもう、死んでいる。
- 9.うらみちお兄さん
- 10.Sonny Boy
- 総評
1.カノジョも彼女
さすがは週刊少年マガジン史上最速のアニメ化作品!
見初めのころは設定重視のシチュエーションラブコメかと思っていましたが、突き抜けた初期設定と適度なお色気シーンで最後まで疾走していった収まりの良いアニメでした。
何が良かったか?
それはヒロインの個性が豊かで、最終的なキャラクターがブレなかったこと。
高校生という閉鎖的かつ限定的な環境の中で、主人公を中心に溢れる大真面目なおバカたちの掛け合いが最高でしたね。
私自身もこの作品にここまでハマるとは意表を突かれた思いです。
最後までに見終わっても骨まで残らない下らなさは他のラブコメとの一線を画す、
個性的な作品でした。
2期とか言わずに、ここまでで十分完結しても不満の無い綺麗な終わり方でしたね。
(別記事でも取り上げました)
最新刊はどうなっているのか?
なんだかんだで健全なんでしょうね(笑)
2.死神坊ちゃんと黒メイド
設定の妙とせつなさがポイントの異色ラブコメ。
ただし、物語が進むごとにラブコメ感よりも切なさを強調するようなもどかしさが光りました。
作画やキャラクターデザインは好みが分かれると思いますが、根柢のストーリーは着実に進行していきます。
この先、坊ちゃんとアリスは結ばれるのか?いや、結ばれて欲しい...
アリス役の声優さんの歌も非常に良かったですね。
今後は原作の結末が気になるところです。
(別記事でも取り上げました。)
3.かげきしょうじょ!!
少女漫画発の歌劇団を目指す少女たちの青春グラフィティ。
ベースは主人公(さらさ)の生い立ちを追いかけつつも、脇を固めるキャラクター1人1人の物語も深堀していく流れに一層引き込まれました。
閉鎖的・限定的な環境をベース設定にしていたので物足りなさを感じるかと思いきや、まったく感じさせない流れに脱帽です。
だんだんと盛り上げていく作り方で、今後の彼女たちの成長も含めて続きが気になりますね。
素直に面白かったです。
4.現実主義勇者の王国再建記
内政物の異世界アニメのもの珍しさもありますが、
現代の知識や利害関係を持ち込んでいく主人公の行動原理が結果としてすべてを上手くまとめていく流れは爽快でした。
ほぼチートスキルのない異世界転移ものとして、
今後は人間界をどのように立ち回っていくか続編が気になります。
そして魔王領も関係していくのでしょうね。
(続編は2022年1月からのようですね。)
とにかく順調で、悪意のない主要キャラクターに囲まれた1期でした。
躍動感や危機感はともかく、全体のバランスがいい!
ノーストレスで見れる進行が良かったです。
5.ぼくたちのリメイク
過去にタイムリープする伝統的な設定でありながら、芸大の中の課題やクリエイターの苦悩を中心に描く青春グラフィティでした。
結果として主人公のみが救われる結末に悩んでいく流れは、
「いったいどうしたいんだよ!」
って突っ込みたくなる後半シーンの連続でしたね。
ところどころ、見せ場と思われた重要なシーン(映像制作や歌唱シーン)が割愛されていたところは正直期待外れでした。
(ここはしっかり勝負してほしかったかな。。。)
期待値が高すぎたせいもありますが、だんだんの萎んでいった失速感はしょうがないんでしょうかね。
実際変えてしまった未来に悩む主人公が、何だかんだで早々に環境に馴染んでいく軽薄さも気になりました。
好きなタイプの作品なんですけどね。
...でも続きは気になりますね。
6.白い砂のアクアトープ
くくると風花の出会いと苦悩を描いた、がまがま水族館閉園までの12話までの視聴です。
やっぱり定評のある”P.A.WORKS”作品だけあって、風景描写が綺麗でした。
主要キャラクター(若者だけ?)以外は沖縄弁を話す絶妙なバランスでご当地感を出しながら、南国と海の組み合わせでひと夏の思い出と青春を演出していました。
10月からはいよいよ後半パートになりますが、初回から見切れていたアイツの登場なんでしょうかね。
中途半端な奇跡はいらないくらい、前半パートだけでも良い話だったと思います。
7.ジャヒー様はくじけない!
「はたらく魔王さま!」と「宇崎ちゃんは遊びたい!」を香わせる異世界転移コメディ。
この作品はなぜか遅めのスタートでしたね。
(宇崎ちゃんに見えるのは大空直美さんの影響だけですね。)
悪意はありながら力がないために人間界の底辺として生き抜くジャー子の奮闘や、かつての魔界の部下や魔法少女とのやり取りも安心して見ていられる平和な世界。
ジャヒーの独りよがりばかり目立つ悪意のない世界に今のところ怪我人すら出ていません。
逆にこの先もこの展開を延々と見せられると満腹かもしれません。
”はたらく魔王さま!”のような人間界を脅かす魔界の強敵が登場するのか、
魔界に帰るために物語が加速していくのか...?!
とりあえず楽しければそれでいい感じですかね。
8.探偵はもう、死んでいる。
ライトノベル人気作のアニメ化。
放送前からかなりの注目度と期待値が高まっていた作品ですが、回を重ねるごとに萎んでいった印象が拭えませんね。
(なぜだろうか…)
世界的な凶悪な集団を相手に戦いながら、どこかご近所で全部が片付いてしまうような狭小なスケールで展開してしまったことも残念なところでした。
シエスタばかりが人気と注目を浴びてしまい、ベースの物語は探偵というよりはバトル中心だったところも拍子抜けした点かもしれません。
おそらく、ここまで原作が人気な理由はライトノベルだからこその文字を読ませる流れがあってこその作品だったんでしょうか。
アニメにするには時間軸と世界観が少々狭すぎたのかな...。
9.うらみちお兄さん
子供番組の見せてはいけない裏側を見せたブラックコメディ。
というほどブラックでもなく、初回のインパクトから考えると3話くらいで終わってもよかったと思える出オチ感は否めませんね。
だらだら1クールの放送にはちょっと退屈でしたが、狭い世界のシチュエーションを遊ぶには登場人物は増やせない事情も分かります。
この作品も期待値が高すぎたのかな...
5分番組向きかもしれません。
10.Sonny Boy
分からない、読めない、でも不思議な世界観と閉鎖環境の中の群像劇。
ジャンルはミステリーなんでしょうか?いや青春グラフィティか?
ちょっと毎週見るにはハードルが高すぎました。
とにかく江口寿史さんのイラストのようなキャラクターデザインは懐かしくもあり、青空を中心とする世界が青春の何を表していたのか。
抽象的な表現がとにかく多かった作品でしたね。
総評
豊作不作では語れませんが、私的にはあまりハマれなかった作品が多かった気がします。
これは「転生したらスライムだった件」や「東京リベンジャーズ」がかなり面白かった反動なのかもしれませんが、7月の新作アニメはトリッキーな設定も多めだったようです。
後半ちょっと見るの疲れました。
(閉鎖環境の設定も多かったですね。)
そして、しっかりとしたバトルや直球型の青春や純愛表現の作品は少なめでしたね。
その中でもスッキリとしたのは、「カノジョも彼女」と「かげきしょうじょ!!」の2作品の潔さでした。
異世界アニメがここまで続いてくると時々はド直球なストーリーに帰りたくなります。
そんな中では、TOP4はとにかくテーマがブレなかった作品を選びました。
次回2021年10月期アニメも豊富なラインナップと人気継続作品が目白押しです。
「鬼滅の刃」、「86」、「無職転生」、早くも豊作の予感...
期待していきましょう!