久しぶりに面白い設定のラブコメアニメが出現しました。
コスプレをテーマにした、思春期男子が思わず微熱にうなされそうな期待作です。
ありそうで無かったコスプレメインで扱うマニアックな作品と思いきや、これまでのラブコメ要素と内気だった少年の成長と出会い、異文化コミュニケーションが生む相乗効果が何より心地いい!
2話は本当によくできた構成だったと思いますよ。
見どころを改めて解説します。
①2話はほぼ密室のストーリー
2話の特徴は、冒頭以外すべて新菜の部屋での設定になります。
20分近く1部屋での会話劇に終始する内容なのに、
1話からの流れをそのままに海夢のコスプレに対する熱量と
年頃の女子を自室に招き入れてしまった男子新菜の胸の内が
複雑に交錯するところが心を揺さぶるシチュエーションですね。
②冷静と情熱の間に。。。
コスプレ衣装を作るにあたって、採寸は避けられません。
オーダーメイドというかオートクチュールというべきか、
海夢は採寸に備えて、水着を着こんでいました。
水着と言えでも、小さな布で包まれたほぼ裸同然の女子を目の前に、
新菜は冷静さを保つことが出来ません(笑)。
それに引き換え、海夢はコスプレの元になったエ〇ゲーのキャラクターを熱く語ります。その情熱に前に新菜は自分の劣情を恥じますが、これはそもそも無理というもの。
徐々に冷静さを取り戻した新菜は採寸を進めていきます。
③最後は逆に意識してしまう海夢・・・
感情を殺して作業を続ける新菜が股下の採寸を始めた時、
急に冷静になった夢海が新菜を意識して顔を赤らめてしまうシーンが面白い。
ここで冷静な新菜と情熱的な海夢の対比が逆転する設定は、
この一部屋の中の物語として2話の中で回収されるところは凄く考えられているなぁ。。。と納得させられました。
④爺ちゃんはここで入ってこないんかーい!
ここで私は思ったのです。
いつものラブコメの鉄板パターンならば、この裸同然の水着女子の採寸中に爺ちゃんが入ってきて誤解を生むシーンあるある。
これ絶対多くの視聴者が「来るぞ来るぞ!」って待ってたんじゃないかな。
でも爺ちゃんは結局は帰ってきませんでした(意外というか焦らされただけ)。
でも冷静に新菜の性格を考えた時に、
爺ちゃんに見つかってしまうことで心に大きな傷を負ってしまいそうで、
これはこれで良かったんでしょうね。
オチとしては、
海夢から借りたエ〇ゲーを真剣にメモを取りながら見つめる新菜を見てしまう爺ちゃん・・・
爺ちゃんに海夢の水着姿を見て欲しかったものです。
⑤対比で見せた2話
この作品は多くの対比で成り立っています。
例えば、雛人形職人という伝統側の人間とコスプレーヤーという最新の趣味ですね。
古いものと新しいもので対比される関係性が妙に説得力を生んでいます。
他にも根暗男子と活発な女子、
意識してしまう男子と無邪気な女子、
そして採寸シーンでの冷静と情熱の逆転。
多くの対比で成立したストーリーですが、
少しずつその垣根を越えていく男女の成長が今後の見どころなんでしょうね。
とにかく、この2話のシチュエーションと対比は絶妙でした!
今後は第2、第3のコスプレイヤーも登場するようです。
新菜の作るコスプレ衣装が生み出す世界観と
水を得た魚のように輝く海夢。
2人の出会いと成長、接近に期待していきたいと思います。
いやぁー、久しぶりにいいラブコメに焦らされましたね。
何といっても海夢が可愛いし、肉感が艶めかしい。。。
爺ちゃんには刺激が強すぎなので出てこなくて良かったかも(笑)。
(おわり)
(原作も継続中なので続きも気になりますね。まだ8巻なら一気読みできるかな。)