10/4(日)TOKYO MX系で放送されました、”神達に拾われた男” 第1回をレビューします。
この作品は、Royさんが「小説家になろう」で2014年1月より連載されているライトノベル発のアニメです。最近流行りの「なろう系」ですね。
2020年7月現在160万部売れているそうです。
同じ「なろう系」のライトノベルの人気作をものさしとして参考にしましょう。
・Re:ゼロから始める異世界生活 700万部(2020年7月)
・盾の勇者の成り上がり 780万部(2019年6月)
・転生したらスライムだった件 2000万部(2020年9月)
転スラは群を抜いておりますが他の2作と比較した場合、今回のアニメ化で知名度が上がれば部数は近づく可能性もありますね。
#1 スライムたちとリョウマ
1.イントロダクション
物語は森の中から始まります。
11歳のリョウマ(声:田所あずさ)はスライムの飼育・研究を行っています。
同じスライムに様々な餌を与えることで特性違いの数種を育成しているようです。
OP曲はリョウマ役の田所あずささんの歌う「ヤサシイセカイ」です。
何というか、アドベンチャー的な作品はもっと派手で転調バンバンの曲が主流ですが、本作に合わせたゆったりとしているいい曲ですね。
さて、ようやく主人公とスライム以外が出てきます。
リョウマは森の中から現れたラインハルト公爵(声:小野大輔)一向と遭遇します。5人のうち1人は腹を負傷しており、どうやら盗賊を撃退した後に、ブラックベアーに襲われ馬車を逃がしてしまったそうです。そのためケガ人をすぐに運べません。
また、リョウマに気づいたラインハルト一向は訝しがります。森に少年が1人、何者なのか?当初は剣を抜き威嚇しますが、1人で暮らす事情を説明しその場は収まります。リョウマはずっと1人だったために3年ぶりの人間に言葉が上手く出ず、片言になってしまいますが、ケガ人を気遣いポーション(回復薬)を手渡します。また結界魔法で隠した住居に案内し、追加のポーションと休息を与えます。その後回復した従者とともにラインハルト一向は街へ帰りました。
2.転生前のリョウマ
(そこからリョウマの転生前の記憶に遡ります。)
実はリョウマはブラック企業でSEとして働き、大柄で筋肉質にも関わらず上司に叱責される気弱な39歳のサラリーマン「竹林竜馬」でした。
次の場面ではちゃぶ台越しに3人の神様に尋問されているシーンに飛びます。元々アニメ・漫画好きの竜馬はすぐに状況を飲み込み、自分が死んだことに気づいたようです。
神様に聞いたところ、死因は寝ている間にした4回のクシャミで枕がズレ、頭を打ったせいで血管が切れたそうです(笑)。
比較的筋肉質な体格だけにこの死に方は受け入れられない模様ですね。
その後3人の神様は竜馬を異世界の8歳の少年に転生させることを告げます。また竜馬も飲み込みが早く、説明不要で受け入れます。
実は地球で使わない溜まった魔力を、魔力が枯渇しそうな異世界に届けるために両世界の境に穴を開けるとのこと、その際に竜馬はあちらの世界に転生するようです。
神様に別れを告げ、竜馬は森で倒れていた異世界の8歳の少年に生まれ変わります。同時に神様にお願いした魔法も含めた全属性能力を設定されており、中でも現代の竜馬から引き継がれた体力系が強く出たため大木を蹴り倒す程度の力は持っています。
ここまでで気づいた人もいるでしょうが、同じく「小説家になろう」の作品「八男って、それはないでしょう!」の初期設定にかなり近いと思います。
(※一応下に貼っておきますね。)
「転スラ」のように現代で死亡、「八男」のように異世界に転生、当然厄介事や多少の危機には巻き込まれるでしょうが、前述2作に比べてバトル色は少なめになるようですね。
この後、最後の場面でラインハルト一向が森に従者を連れて戻ってきます。その中にはリョウマに興味津々なエリアリア(声:桑原由気)もいました。
(次週に続く)
3.感想
異世界スローファンタジーと銘打っているくらいですが、まだまだスローな空気感は分かりませんでしたね。情報量がありました。
能力のスペックがある以上は多少の腕試しの展開はあるとは思いますが、短期間でメインキャラクターを集め、主人公の生い立ちやまだ秘匿されている力を使うエピソードを出してくるならこれから忙しい展開になるのでは?と思います。
終始、「八男」を意識して観てしまい、これからも比較してしまいますね…
第1回はまだ面白さや画期的な何かは伝わりませんでしたが、「なろう系」の人気作として今後の展開やスローファンタジーとしての応援したくなる要素、いかにも現代でモテなさそうなイカつい竜馬が美少女たちにどう振舞うかも期待してみましょう。
日曜日の夜向けのアニメですね。…嗚呼、転生したい。
#神達に拾われた男