10/7(水)より放送開始しました”くまクマ熊ベアー”をレビューします。
VRMMO作品の系譜を辿る面白い作品でしたよ。
kumakumakumabear.com
#1 クマさん、登場
本作は、くまなのさんが2014年より"小説家になろう"で連載しているライトノベルを原作にしたアニメです。2020年9月時点で100万部の累計発行部数があります。
またしても”なろう系”の作品です。勢いが止まりませんね。
(同じライノベ系で”転生したらスライムだった件”が2000万部、”神達に拾われた男”が160万部ですのでものさしにしましょう。)
カテゴリー的にはVRMMORPG(Virtual Reality Massively Multiplayer Online Roll Playing Game :仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム・ロールプレイングゲーム)ものになりますので、”ソードアートオンライン”(SAO)”や痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。”(防振り)と同じように仮想現実内のお話です。
前述2作との違いは、初期から強くなる過程はなく、さらにチート系(裏技、反則)の要素も入っているようです。
よって物語初期からほぼ劇中最強と見られます。逆に今後のエピソードとして強さの秘密が徐々に解き明かされるスタイルを取っています。
・イントロダクション
主人公はユナ(声:河瀬茉希)15歳のひきこもり。
高級マンション(保証人はおじいちゃん)に住んでおり、モニター6台を使い株式取引で生計を立てている模様です。
親には干渉されない代わりに、旅行代として300万円を簡単に振り込める経済力があるようです。(親の口座は東京四熊信用金庫)
初回の内容はクリモニア(街)のギルドに疲れ果てた少年が現れ、冒険者たちにブラックバイパー(数十メートルの大蛇モンスター)の退治を依頼します。
しかしギルドは人で溢れかえっているにもかかわらず、高ランク冒険者が不在。
領主にお願いするにも数日の準備がかかり(この世界の領主は強い?)、万事休すのようでしたが、熊の着ぐるみを着たユナが引き受けます。
当初、ユナでは役不足と思われ、あくまで偵察の予定で村に向かいますが、チート技連発でブラックバイパーを倒してしまうというお話でした。(はい、ザックリ!)
まだ物語の背景やエピソードがない状態ですので分からなくても当然ですが、色々突っ込みどころがいっぱいありましたね。
・突っ込みどころ
まず、召喚獣の熊2匹。
くまきゅう(声:黒瀬ゆうこ)とくまゆる(声:宮島えみ)でしょうか。
馬並みにユナと少年を乗せて走ります。
初回はブラックバイパーとのバトルの際は召喚されていなかったため、戦闘能力は不明ですがおそらく相当強いようです。(今回は召喚不要でした。)
タイトルの通り、クマ熊いっぱい出てくるでしょうが、大型ゆるキャラはポイントでしょう。
次にやはり触れずにいられないクマ装備(くまセット)。
着ぐるみ自体も岩に激突しても平気な守備力があり、人感レーダーのようなものも使いました。この世界の魔法の描写がレーダーのようなものになっていた可能性もありますね。このクマ装備は、どうやら神様のいたずら(?)により授けられたチートアイテムのようです。防振りでは、運営の予想外の使い方で発生したチートが問題になっていましたが、くまセットは意図的なようですね。
主人公の家庭環境。
リアルでは15歳で高級マンションに一人暮らし。凄腕トレーダーで親に300万円を簡単に送金して厄介払いできる経済力。
そもそも15歳って株式売買していいのでしょうかね(笑)。
※親権者の同意書があれば問題ないそうです。
VRMMOの中の話と並行して少しずつリアルの世界の状況も分かってくるものと思われます。
最後にギルドの受付嬢のヘレンさん(声:工藤夕希)。
くちびるの右下のセクシー黒子が気になりましたね。
”このすば”も”ダンまち”もそうですが、ギルドの受付嬢が可愛いのはお約束化しているのでしょうか。NPCにしてはもったいない(笑)。
・感想
今後はくまセットの秘密が解き明かされる展開とこの世界観が描かれるようです。魔王と戦う展開ではなさそうです。ただし人助けとして困りごとやモンスターと戦うことはあるようです。
またリアルでも腕利きトレーダーのように、この世界でも商業ギルドで活躍します。
ドップリVRMMOの世界にハマってしまうとリアルに出てこれないでしょうね。
初回の物語全体としも緊張感はほぼなかったです。主人公の口調も達観している少女なので落ち着いています。
正直言って、物語の帰結どころは不明です。VRMMORPGでの世界観に達者な少女が都合よく活躍する話?、日常系アニメなのでしょうかね。
必ず盛り上げどころは来ると思いますので、今しばらく前提条件のエピソードとくまセットの秘密を楽しみましょう。
#くまクマ熊ベアー