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話題沸騰の漫画「怪獣8号」1巻を読んでみたらやっぱり面白かった(笑)ので紹介します

みなさん、「怪獣8号」なる漫画をご存知でしょうか?

私は最近まで知りませんでした。

何でもジャンプ+史上最速で30,000,000閲覧を突破したそうです。

偶然ですが1巻の発売日が「鬼滅の刃」の最終巻と被ったこともあり(紙不足?印刷キャパ?)、売り切れになるほどだそうですよ。

まずは何が話題になるほどの面白さか、どんな作品なのかを野次馬的に読んでみましたので感想書きます。

 

 

 

 

怪獣8号とは

 

まずは以下のYahooニュースで初めて「怪獣8号」を知りました。

ちょっとカバーの絵は敬遠しそうな感じですね(笑)。 

 

news.yahoo.co.jp

 

「怪獣8号」は2020年7月より少年ジャンプ+にて連載が始まった、松本直也さんの作品です。

少年ジャンプ+といえば、有名なのは「SPYxFAMILIY」ですね。

週刊少年ジャンプも話題作が多いですが、これからはWEBからコミックスへの流れが普通になるのでしょう。(小説でも”なろう系”として書籍化し、アニメ化する流れがありますが、漫画もPCでの加工・制作が取り入れられWEB版からコミック化も普通になってきてます。)

昔は手塚治虫や水木しげるのような漫画家が命を削って机にかじりついているイメージがありますが、もう時代が変わりそうです。 (たぶん私が古いだけか....)

 

第1話]怪獣8号 - 松本直也 | 少年ジャンプ+

(引用:shonenjumpplus.com)

 

ざっとストーリー

さて、物語を簡単に説明します。


舞台は怪獣大国日本、まるで地震や厄災のように怪獣が発生し、フォルティチュードという単位で警報が流れます。

魚を模したような大型怪獣が街を破壊し、防衛隊が怪獣討伐するシーンから始まります。

 

主人公は日比谷カフカ32歳、

怪獣専門清掃業者モンスタースイーパー㈱で討伐された怪獣の後始末の清掃活動を行っております。

死んだ巨大怪獣の残骸は街を元通りにするために部位を分けて細かく廃棄されるようです。特に腸などの臓器は匂いが発生し、慣れている主人公でさえ嘔吐するほど困難な現場です。

そこにバイトで入った新人の市川レノは防衛隊志望。

昔同じく防衛隊を目指し諦めたカフカの気持ちを揺さぶります。

 

清掃後に余獣(残りの小型怪獣)が隠れており、カフカは身を挺してレノを助けますがピンチに陥ります。そこに日本防衛隊第3部隊隊長の亜白ミナが現れ救われます。

実は亜白ミナとカフカは子供の頃に怪獣の被害者としての交流があり、ともに防衛隊に入ることを目標にしますが、現在の立場の差にカフカは打ちのめされます。 

 

余獣による怪我で入院したカフカとレノですが、そこに突如として小型の怪獣が現れカフカの口の中に入ります。

そして人型の怪獣に変貌したカフカ。

 

レノの協力もありその場を脱走することが出来たものの、醜い怪獣に姿を変えたカフカは凄まじい力を得ます。(脱走中に発生した余獣を一撃で倒すほどの攻撃力)

その時に脱走したカフカ(怪獣)についたコードネームが「怪獣8号」。

 

それでもカフカはかつてのミナとの約束を守るためにもう一度防衛隊の入隊試験にチャレンジします。

 

(その後の展開はネタバレになるためにここまでにしておきます。)

 

 

怪獣のいる世界観

この世界は当たり前のように怪獣が発生するようです。

フォルティチュードや余獣などの表現はまるで地震をイメージさせますね。

私たちが地震発生時にニュース速報を見るように、日常化しています。

 

怪獣の解体に関しても部位によって細かく扱う業者が分かれているようで、まるで建設現場に入る下請け業者のようです。

そこに怪獣討伐のための防衛隊がおり、怪獣討伐のための学校すら存在するようです。

怪獣に関わる、怪獣ありきの職業が普通にあるということです。 

 

始まりから当たり前に怪獣が登場し討伐されますので、そもそも怪獣って何?生体は?の謎は残されています。

カフカに憑依した小型怪獣や1巻後半に出てきた怪獣は言葉を話しましたが、基本的には怪獣が言葉を話すことはなく、特に知能はないようです。

怪獣自体の謎、怪獣化したカフカの謎、亜白ミナとのこれからの関係、防衛隊が今後のポイントになりそうです。

 

 

作風とまとめ

まず最初に思ったのが、「宇宙兄弟」と「チェンソーマン」でした。

夢を諦め身近な人間の活躍と今の自分のギャップに苦しむのは、まさに宇宙兄弟の六太(カフカ)と日々人(亜白ミナ)の関係に見えました。

そして怪獣が憑依?寄生?することで醜い怪獣の姿と力を手に入れるところは「呪術廻戦」や「チェンソーマン」の始まりに似ていますね。

ただし、悲壮感よりはむしろ全体的にコミカルに描かれています。

他にも後半に出てくる防衛隊試験の有力受験生たち、特に四宮キコルの高飛車なところはエヴァンゲリオンの惣流・アスカ・ラングレーを連想させます。

まとめると、 

 

1)約束と夢に再挑戦するおじさん(と受験生たち)

       +

(2)怪獣化した謎とそのことを隠すことでのコメディ

       +

(3)怪獣討伐のアクションと怪獣のいる世界観(謎)

 

 

こんな感じでしょうか(笑)。

 

 

 

1巻の感想

(噂通り、噂以上に)はっきり言って面白いです!

 

ほぼ予備知識なく読んだので予想外の始まりと王道の展開を楽しめました。

正体を隠すことって、ヒーロー作品の伝統ですね。 

受験生としてはほぼ失格の主人公ですが、1巻後半でいよいよ怪獣化の力を開放しそうです。

 

やっぱりジャンプだなぁ。

やっちゃダメと言われたことを約束や信念のために掛け値なしで越えてしまう少年誌っぽいヒロイズムがたまりません。

最後の四宮キコルを救うあたりは”待ってました!”の展開です。

 

その割に、討伐後の怪獣解体や防衛隊試験の年齢制限など、この世界の当たり前のルールが見え隠れするあたりがコミカルで、緊張と緩和が上手く表現されています。

 

今後の展開も楽しみですが、まずは巻末の局面をどう乗り越えるのかが気になります。

2巻を待つか、WEBで見るかを真剣に考えたいです。

 

今後の物語の展開次第ではありますが、この作品はアニメ化よりもむしろ実写映画化向きと思いました。小栗旬あたりが丁度いいイメージですが宇宙兄弟と被りますね(笑)。 

定期購読したい漫画として楽しみが増えました。

 

是非是非1巻を読んで欲しいです。おすすめです!