秋葉界隈で働く人のアニメレビュー

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「無職転生~異世界行ったら本気だす~」なんで今までアニメ化されなかったんだろう…を考えてみた

アニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」って”なろう系ラノベ”の元祖の扱いがされていますね。

「転スラ」「オーバーロード」などすでにヒットした”なろう系”がある中でアニメがここまで遅れた理由って何だったんでしょう。

 

 

 

1.物語が壮大すぎて手が出せなかった説

 

このアニメ、壮大な展開になりそうなので始まりからかなり丁寧に描かれていますね。

ようやく分割2クールの放送が確定したようです。

(ちょっと今後の展開も含めます。)

 

 

 

 

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https://mushokutensei.jp/story/

 

 

9話まで来ましたね。

魔大陸まで飛ばされるという展開に一気に物語が進みそうな予感です。

 

 

 

 

まだ気が早い話ですが、今期(1クール目)は12話まででしょう。

おそらくですが、2クール目は7月くらいになる見込みです。

 

さらに2期、3期と考えると上々の滑り出しですね。

 

 

 

 

 

 

 

改めて凄い人気なんですね。

正直ここまで人気とは知らなかった。。。

あの「呪術廻戦」を押さえて1位なんて一体どの層にウケているのか。

 

 

ファンが多く、長い長い物語を迂闊にアニメ化すれば中途半端になってしまうため、引き受け手がなかなか見つからなかったのではないでしょうか。

 

 

 

2.長編を作るには先行投資と収益化がカギ

 

お金も時間も期待もかかっている本作ですが、

コミック化、ゲーム(アプリ)などのメディアミックスも行われています。

とくに今回のアニメ化に合わせたスマホゲームは収益としても期待されているのでしょう。

(転スラもアサルトリリィも最近のアニメは大体こんな感じですね。)

 

 

 

 

すでに本作のためにWHITE FOXとEGG FIRMの共同出資によってスタジオバインドというの制作会社が作られています。

今後に人気次第ですが、映画化も含めた収益化の可能性もあるでしょう。

ただの深夜アニメの枠を越えていくことも十分ありえると思っています。

要するに大作に手を出すということは、ここまで先行投資も必要だったということなのでしょうね。

 

 

 

3.妻3人の出会いを描くエピソードも重要だから 

 

 少しネタバレになってしまいますが、

どうしてここまで物語冒頭を丁寧に描く必要があったのか。

それは今後のルーデウスの3人の妻に関係があるからです。

 

以下、公式のイントロダクションにも触れられています。

 

「俺は、この異世界で本気だす!」
34歳・童貞・無職の引きこもりニート男。
両親の葬儀の日に家を追い出された瞬間、トラックに轢かれ命を落としてしまう
目覚めると、なんと剣と魔法の異世界で赤ん坊に生まれ変わっていた
ゴミクズのように生きてきた男は、少年・ルーデウスとして異世界で本気をだして生きていく事を誓うー!
ルーデウスを待ち受けるのは、ロリっ子魔術師エルフ耳のボクっ子幼馴染凶暴ツンデレお嬢様
そのほかの様々な人間との出会い。そして過酷な冒険と戦い。
新しい人生が動き出す!
「人生やり直し」ファンタジー、開幕!

 

(引用:https://mushokutensei.jp/story/

 

赤ママ(エリス)、白ママ(シルフィ)、青ママ(ロキシー) の3人は後にルーデンスの妻になります。

3人って。。。異世界では重婚罪はないですからね。

 

 

もちろん物語の必然性で妻を3人娶るわけですが、幼少期に出会うことで一人一人の人間性にも触れなければなりませんよね。

ここを端折るわけにもいかないので、ルーデウスの成長と共に7話くらいの時間が必要だったんでしょうね。

遅々として進まないストーリーだけどこのエピソードは無視できない、

しかし場合によってはこの停滞で視聴者が脱落する可能性もあるため難しい扱いですね。 

(モタついている印象にもなりますね。)

でも長編を考えたとき、今後の再会のためには必要な演出です。

 

 

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https://mushokutensei.jp/story/

 

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https://mushokutensei.jp/story/


 (やっぱロキシーかなぁ…)

 

 

 

 

4.原作が終わっていない

 

2021年3月現在既刊24巻になっています。

詳細は読んでいないので分かりませんが、どうやらルーデウスの子供や2人の妹(実母ゼニスの娘と異母リーリャの娘)も出てくるようです。

 

原作が終わっていないとアニメ化するのはなかなか先の展開が読めませんよね。

でも同時に原作続行中であれば、新刊の売上やアニメを切り口に今までの原作の購入も期待できるのでどっちもどっちではあります。

 

基本的にはアニメ自体で儲けるということよりも、原作ラノベがいかに売れるかの方が出版社も作者も都合がいいと思います。

今はアニメがサブスクでアーカイブ出来るので、円盤の売上はもはや関係ないのかもしれません。

もちろん映画化のような展開になれば、完璧ですね。

(鬼滅の刃でやっぱり映画化できるコンテンツの重要性と旨味は周知のものとなりましたからね。)

 

 

 

5.現役ニートに悪影響が

 

最後は蛇足です。

物語中、時々前世がフラッシュバックされます。

30代まで無職のニートの設定のため、世間的には救いようがないクズと言われてもしょうがないですよね。

決して本作はニートを擁護する内容ではなく、むしろ後悔があったためにサブタイトルとして「異世界行ったら本気だす」があるわけですが、現世を諦めた人たちにとっての希望になってしまうとかなり危険ですよね笑。

だからアニメ化が遅れた?とは全くないでしょうが、タイトルもサブタイトルも強烈すぎて思わず想像してしまいます。

 

ラノベもアニメもフィクションです。

私含め、現世で頑張りましょう。

 

 

 

 

以上、今後の期待がかかるアニメ「無職転生~異世界行ったら本気だす~」ですが、ここまでの内容と人気なら成功と言えると思いますね。

アニメ放送から原作ラノベも売れ行きが上がっているようです。

 

ただし、分割2クールの後に2期目の放送が何年も空くようだと、物語が壮大なだけに視聴者がついて来れない可能性もありますので出来るだけ短期のうちにまとめて欲しいですね。

 

果たして第2の「転スラ」になるのか、今後の展開に期待します。