2021年4月スタートのアニメが終了しました。
不作と言われた春アニメでしたが、どう考えても豊作に感じた名作揃いのラインナップ。甲乙つけがたい春アニメの最終ランキングをまとめましたので、見逃した人や今後改めて視聴したい人の参考になればいいなと思います。
以下記事は最新の途中経過ランキングです。
6月に大きな動きはあったでしょうか?
また、不作と報じられた春アニメですが、スタートからかなり良かった印象です。
私の感覚がズレているのか、いやいやかなりの好クールでしょ!!
- 1.86ーエイティシックスー
- 2.SSSS.DYNAZENON
- 3.Vivy-Fluorite Eye7s Song-
- 4.ひげを剃る。そして女子高生を拾う。
- 5.聖女の魔力は万能です
- 6.不滅のあなたへ
- 7.東京リベンジャーズ
- 8.スーパーカブ
- 9.ましろのおと
- 10.恋と呼ぶには気持ち悪い
- 雑感
1.86ーエイティシックスー
分割2クールの前半パートの放送でした。
この作品は何といっても対比が素晴らしい!
壁の内側と外側を話の前半と後半で分けて目線を変えている構成が多くみられました。
レーナとシンの決して交わらない距離を少しずつ埋めるパラレイドの通信が最大の見せ場だったのかもしれません。
そして死を前にした86たちの悟ったようなやり取りにもどこか年頃の青春の影があり、1人ずついなくなる仲間たちの死と空虚さが物語の切なさと緊張感を映し出しました。
絶望の環境から始まった物語が今後どのように希望を見出していくのか、10月から2クール目の放送に期待したいと思います。
めちゃくちゃレベル高いアニメでしたね。
2.SSSS.DYNAZENON
尻上がりに評価を上げた異色のオリジナル作品。
世界観は「SSSS.GRIDMAN」を引き継ぎながらもパラレルワールドで起こる怪獣と怪獣使いによる5000年前から今の因縁の物語。
独特の間の取り方も特徴的でした。まるで日本映画持つ静寂と背景で見せる手法に似ていて固唾を飲みました。
主要キャラクターがそれぞれトラウマや悩みを抱えており、思春期の情動が怪獣とリンクしていく流れも面白かったです。
キャラクターx物語xバトルアクションの3拍子揃った良作。次回作もますます期待したいオリジナルシリーズ作品です。
3.Vivy-Fluorite Eye7s Song-
100年の時代の系譜をなぞりながら、シンギュラリティ計画の遂行を描く壮大なAIと人間の共生をテーマにしたオリジナル作品でした。
AIと人間ならではの時間軸の違いも見どころでした。ほぼ永遠の時間の中にいるAIと成長と老いのある人間の対比が終盤にきれいに収まりました。
歌でみんなを幸せにすることを使命にしたVivyの無機質な日常が出会いによって少しずつ変化し始めるイレギュラーこそ、人間の根柢にあるもののように思えました。
86とDYNAZENONと甲乙付けがたいSFの名作でした。
(物語を彩る歌が良かった!)
4.ひげを剃る。そして女子高生を拾う。
話題作であり、問題作として注目された作品でした。
初期設定こそ過激でしたが、描く物語は純愛の形。
途中、吉田がハーレムになってしまったことに辟易しましたが、すべての据え膳を跳ね返す聖人ぶりが際立ちました。
透き通った印象的な声の一ノ瀬加那さんは今後も注目です。(早見沙織さん級の予感です。)
最終回がこんな希望ある清々しい話って逆に久しぶりでしたね。
5.聖女の魔力は万能です
異世界でスローライフ、イケメンに囲まれてチートの魔力で結局最強。
っていえばつまらない作品のようですが、物語の持つ時間の流れや人間関係の紡ぎ方が見ていて終始心地いい、意外にも好感度が高い作品でした。
お約束的な聖女の術の発動が分かっていても奇跡を演出する流れと普通だった主人公がだんだん聖女になっていく様も見どころでした。
徐々に評価を上げていった総合力のある作品です。
6.不滅のあなたへ
話題だった初回から出会いと別れ、少しずつ成長を遂げていくフシの物語に惹きこまれてしまいます。
ノッカーという敵の存在はフシにどのような影響を与えるのか、流れ着いた場所でひと時の生活がずっと続いてほしいと願ってしまいますね。
放送は継続中ですので、今後の展開に期待しています。
7.東京リベンジャーズ
不良軍団の勃興と増長を軸に”ミステリー要素xタイムリープ”がテーマの異色作。
それでありながら、友情と成長と恋愛も同時に描かれる青春グラフィティでもありました。
不思議な違和感を感じながら2つの焦点を追いかける物語はいい意味で先が気になる展開続出でした。
まだまだアニメは放送継続中。今後も追いかけたい人気作です。
8.スーパーカブ
初回の静寂の中から始まった何もなかった主人公小熊ちゃんのスーパーカブとの出会いと成長が微笑ましい。
故に途中から現れた礼子がノイジーでしたね( `ー´)ノ
スーパーカブを通した出会いによって少しずつ広がっていく人間関係に、小熊ちゃんがだんだんと遠くに行ってしまう喪失感がありました。
これは無い物ねだりかもしれませんね。
(ずっと寂しい小熊ちゃんでいて欲しかった…。)
9.ましろのおと
津軽三味線をテーマにした異色の青春グラフィティ。
とにかく津軽三味線を聴かせる演出と音の臨場感に今までにない迫力がありました。
特に1話、2話が素晴らしかった。
他人に無関心だった主人公雪の成長を描く過程での物語の停滞と間延びはしょうがなかったとは思いますが、毎回迫力の演奏に期待してしまいました。
津軽三味線に触れるいい機会でした。
10.恋と呼ぶには気持ち悪い
昭和の匂いがかすかにする王道ラブコメでした。
懐かしいから染みるのか、逆に一周回って新しいのか(笑)。
OP曲から本編、ED曲までの流れが心地いい月曜日のオアシス的な作品であり、安心して見れる流れも貴重ですよね。
この作品はいつかドラマ化や実写映画化されそうな当代のイケメンを使って実現してほしいですね。
例えば福士蒼汰さんあたりと旬な女子高生なら面白そうです。
雑感
「蜘蛛ですが、何か?」が異例の最終回延期になっていますので全ての作品を見終わったわけではありませんが、評価は変わりそうにないですね。
4月アニメは全体的にかなりレベルが高かった印象です。
それはTOP5作品が名作と呼べる記憶に残るアニメだったからかもしれません。
特に86はズバ抜けて良い構成と作画で、しかも未だ原作ラノベ1巻を丁寧に描いていることもあり、毎回神回の連続だったからかもしれませんね。
(これどんだけストックあるんだろう…)
特に3話がおすすめです。すぐに録画でもう1回見てしまうくらい、その日は眠れなくなりました。
もちろん期待外れの作品もありました。
特に残念だったのでが「おさまけ」です。
あれだけCMで煽りを入れ、原作が売れた作品でありながら浅い構成と作画の酷さも話題になりました。
カクカクしたタコ踊りも批判されましたよね。
(一線級の声優さんを配置しているのに関わらず無駄遣いでしたね。)
ラノベ発のアニメは話題性もある分、期待値も高いためにシナリオには気を使ってほしいと思う今日この頃です。
7月アニメは夏アニメにふさわしい強力ラインナップが控えています。
「たんもし」「ぼくリメ」みたいな比較的早期アニメ化作品は初回に注目して見てみたいですね。
この2作品はともに初回1時間の意欲作ですよ。
(気になる方は以下参考に。先取りできますよ。)
寝苦しい夏の夜中は、是非エアコンで冷やした部屋でアニメを見ながら楽しみたいですね。
みなさんは何が面白かったですか?
どの作品がガッカリでしたか?
ますます盛り上がるアニメの世界、今年の夏もアニメ漬けになりそうですね!